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STATION
京都芸術大学前 ダックス
monologue
さおり
友だちの、職場ちかくの 薬局にて
わたしたちは“待ち合わせ”をする
彼女は、わたしよりも いろんな
たくさんのことをかんがえながら
現在という時間を、生きているような気がする
この社会についても、恋愛についても
彼女には妥協がないように、おもえて
わたしは、無言で いつも、頷くばかりである―――――
dialogue
みお×さおり
……(――薬局にいるさおりのところに、みおがやってくる)
みお ごめん、待った?
さおり ううん、そんなに待ってないよ
みお “駱駝”でいい?
さおり いいけど、だいじょうぶ? 猫舌、さいきん悪化してきてない?
みお 猫舌に悪化とかあるの? 無いでしょ
さおり だって、熱いの食べれないから 喋りつづけるじゃん
みお 喋らないことだってできるよ
さおり いや、喋ってよ ごめん
みお いつも、黙って聞いてくれてて ありがとう
……
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